【7月29日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は28日、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)制度に違反したとして、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)を来季のヨーロッパカンファレンスリーグ(UEFA Europa Conference League 2023-24)から除外し、罰金処分を科したと発表した。

 UEFAはユベントスに対し、罰金2000万ユーロ(約31億1500万円)の支払いを命じたが、そのうち半分は保留となっている。仮にユベントスが2023年、24年、25年の会計年度に財務基準を満たせなかった場合、残り1000万ユーロ(約15億5700万円)の罰金が科される。

 ユベントスは今回の決定を受け入れ、不服申し立ても行わないと表明。その一方で、指摘された違反は軽微で、正当な会計だったと主張し、処分を受け入れても「自らの責任を認める」わけではないと強調した。

 また、ユベントスのジャンルカ・フェレーロ(Gianluco Ferrero)会長は「UEFAのクラブ財務管理組織(CFCB)が出した決定は遺憾だ」とした上で、不服申し立てをすれば、24-25シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場が不透明になるため、「不確実な期間を終わらせる」ことを選んだと説明した。

 来季のヨーロッパカンファレンスリーグには、ユベントスの代わりに昨季リーグ8位のフィオレンティーナ(Fiorentina)が出場することになる。

 UEFAは同日、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)が、ロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)前オーナー時代の「不完全な財務情報の提出」をめぐり、罰金1000万ユーロを支払うことで合意したと明らかにした。(c)AFP