ソウルの地下鉄で配送先を整理している高齢者(c)news1
ソウルの地下鉄で配送先を整理している高齢者(c)news1

【07月28日 KOREA WAVE】韓国の高齢者の約7割は将来も働き続けることを希望していることがわかった。希望する月平均賃金としては200万~250万ウォン(1ウォン=約0.1円)の割合が最も高かった。

統計庁が25日発表した「2023年5月経済活動人口調査高齢者付加調査結果」によると、55~79歳人口のうち68.5%(1060万2000人)は将来も働くことを望むと答えた。昨年同月より25万4000人増加した人数だが、高齢者人口自体が増えたためで割合は前年と同じだった。

今年5月時点で、55~79歳の人口は1年前より38万4000人(2.5%)増えた1548万1000人だった。将来も働くことを希望する高齢者のうち、平均73歳までを希望するという点は前年と同じだった。

年齢別に見れば55~59歳は70歳まで、60~64歳は72歳まで働くことを希望した。65~69歳は75歳まで、70~74歳は78歳まで、75~79歳は82歳まで働きたいと答えた。年齢が高いほど働き続けることを希望する年齢も高くなったわけだ。

現在就業している者の93%が引き続き働くことを希望している半面、就業経験はあるが現在未就業者(35.2%)と、就業未経験者(8.9%)などは相対的に割合が低かった。

働くことを希望する理由としては「生活費にプラス」(55.8%)の割合が最も高かった。続いて「働く楽しさ」(35.6%)、「退屈だから」(4.3%)、「社会が必要とする」(2.3%)、「健康維持」(2.0%)などの順だった。

半面、未就業者で求職しない理由としては「健康上の理由」(42.7%)、「家事があり家族が反対」(20.9%)、「年を取ったから」(17.7%)などが挙げられた。

特にこの1年間、高齢者全体の50.3%(778万3000人)が年金を受け取ったが、これだけでは生活が楽ではなく、働くことを希望する高齢者が多くなったものと分析される。

高齢者の月平均年金受給額は前年より6万ウォン増えた75万ウォンだった。25万~50万ウォン未満(44.6%)が最も高く、50万~100万ウォン未満(30.2%)、150万ウォン以上(12.2%)などだった。これに対し、高齢者が将来希望する月平均賃金は200万~250万ウォン未満が19.8%で最も高い割合を占めた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News