AIに焦点を絞り新たな発展の動力を育成 上海
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【7⽉31⽇ Peopleʼs Daily】言葉でイメージを指示すると、人物の3Dの顔がパソコンの画面に映し出される――。デジタル人物像の制作を得意とする影眸科技(Deemos)の出展だ。昨年は360度カメラを使う必要があったが、今では生成式人工知能技術により、言葉や1枚の写真だけで、高品質のデジタル人物像を制作することができる。
上海市内で先ごろ開催された「2023世界人工知能大会」は出展企業数、展示面積ともに過去最多だった。
上海は中国で最も早く人工知能(AI)技術の産業化が実現した都市の一つだ。2018年には統計の対象となる一定規模以上のAI企業は183社で、生産額は1340億元(約2兆6315億円)だった。この数字は2022年には348社・3821億元(約7兆5037億円)にまで増加した。
上海市浦東新区には、張江人工知能島と呼ばれる一帯がある。周囲を囲む川を、自動操縦船が乗客を乗せて航行している。将来は、無人船がより多くの観光地水域で運用されるようになり、携帯電話を使って予約するだけで、無人船が乗り場にやって来るだろう。
張江人工知能島の周囲は、人工知能の水上での応用を推進するための試験区だ。スマート船舶技術に取り組む智船科技(北京)の張明輝(Zhang Minghui)社長は「車の自動運転があるのだから、船でも作れないだろうかと考えました」と説明した。自動航行、自動的障害物回避、自動出港を実現させたという。
上海市では近年、AIに関連して上海人工知能実験室、上海データ取引所、白玉蘭オープンソース開放研究院などが相次いで設立された。関連企業が浦東張江、徐匯西岸、臨港新区、閔行馬橋の4か所に集中する構図も形成された。オープンソースなどに関連する政策が発表され、スマートチップが開発されて量産されるようになった。次世代型AI計算と能力付与プラットフォームが試験運用され、全国初の人工知能公共計算力プラットフォームが発足した。
上海市はAI開発のために良好な産業環境をつくるための地方条例を制定し、AIアルゴリズム革新行動計画、AI地方標準体系を作成して実施している。
AI革新応用先導区である浦東新区のAI関連の重点企業は600社を超え、生産額は1200億元(約2兆3566億円)を超えた。臨港新区では世界AI開発者先鋒大会が4年連続で開催され、国際アルゴリズム革新基地やスマートロボット製造業革新センターが設立された。
上海市は次の段階として、産業基盤を固め、多様なモードや汎用大型モデルの研究開発における難関突破を加速し、スマートコンテンツの生成、科学研究へのAIの応用などの新分野の開拓に力を入れ、AI産業の国際協力も強化していく。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News