福建省で「海のシルクロード」の実情を紹介する大規模特別展
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【7⽉29⽇ Peopleʼs Daily】今年は「一帯一路(Belt and Road)」が提唱されて10周年だ。「一帯一路」が提唱されて以来、博物館がシルクロード関連の展覧会を開催することが増えた。福建博物院(Fujian Museum)は5月から8月にかけて「福航天下-海のシルクロードの文化の痕跡展」を開催中だ。
海のシルクロードはさまざまな物資や文化が行き交った道であり、互恵の道、平和友好の道でもあった。「福航天下」展では中国国内の35の博物館と連携して文化財を295点展示することで、海のシルクロードの往来を再現した。
「福航天下」展には「碧濤帆影」「東方雅集」「遠来物華」「和合共生」の4部がある。まず物の美しさを紹介し、徐々に文化の融合を理解していただく趣向だ。
まず「碧濤帆影」では航海の歴史を紹介した。古書には、漢代の官商が金と色とりどりの絹を携えて東南アジアや南アジアの国に赴き真珠や宝石、奇石と取り引きしたとの記述がある。学界には海のシルクロードが形成された証拠の一つとの見方がある。会場では、漢武帝が合浦と徐聞の港から使節を出発させたことと宋代には「神舟」が高麗に出向いたこと、明の鄭和による大航海の3件に重点を置いた。
「東方雅集」では磁器、絹、茶の貿易品3種を中心に、中華文明の対外伝播を展示した。磁器では、中国各地で作られた逸品以外に高麗青磁も展示している。また、福建省(Fujian)の絹織物業は宋代に空前の繁栄を遂げた。福建省で作られた絹製品は周辺国でも見つかっている。茶については、法門寺で発見されたガラスの盆や金銀の茶臼など、唐代の皇帝が使用した茶道具を含めて各種の茶道具を展示した。
「遠来物華」では、海外からの舶来品の中国への伝播を示した。中でも五代十国時代の孔雀藍釉陶瓶は福建博物院が所蔵する「宝物」だ。中国国内で発見された最も完全な孔雀藍釉類の器物であり、ペルシャ地域から伝来したものと考えられている。「遠来物華」では薫炉や香料などを展示し、福建中医薬大学博物館と協力して香料体験コーナーも設けた。
「和合共生」では、文化の融合を示した。代表的な展示品の一つが、明代の徳化窯で作られた白釉媽祖坐像だ。徳化窯の白磁は明清時代に最も盛んになり、遠く欧州にも販売された。この坐像の釉薬は均一でつやつやしていて、白色の中にわずかに黄色の成分がある。媽祖は四角い平頂冠をかぶって襟を正して座り、海の衆生への関心を示している。
海のシルクロードは人びとが共に素晴らしい生活を築き、共に幸せを得るための航路だった。文明の交流と相互参照をもたらす絆でもあった。古い海のシルクロードは今、改めてその素晴らしさが見直されている。「福航天下」展では歴史と現実、表面と内面を関連づけた。この展覧会は中国と各国文明の和合と共生、美しく共存する様子を、より広い視野から紹介するものだ。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News