【7月27日 AFP】2024年のパリ五輪まで、26日であと1年となった。パリ郊外のサンドニ(Saint-Denis)では記念のセレモニーが行われ、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は準備は順調だと主張した。

 パリ五輪に参加する203の国と地域には正式に招待状が送られたが、ウクライナに侵攻するロシアと同盟国のベラルーシは除外された。

 ただし、IOCは両国の選手が中立の立場でパリ五輪に出場する可能性を残しており、バッハ会長は、最終決定の時期については「今後の進展次第」と明言を避けた。

 また、中立の個人の選手として両国の選手の予選出場を認めるとするIOCの勧告に多くの競技団体が従っていることに触れ、「この結果をもとに適切な時期に判断する」と述べた。

 両国の参加が認められれば、ウクライナのボイコットを招く可能性もある。

 この日はイタリア・ミラノで行われているフェンシングの世界選手権で、ウクライナのイーゴリ・レイズリン(Igor Reizlin)がロシア勢との対戦を禁止する政府の方針に従ってワジム・アノヒン(Vadim Anokhin)との試合を棄権し、潜在的な困難が浮き彫りとなった。

 それでも、組織委員会のトニー・エスタンゲ(Tony Estanguet)会長は今週、大会まで残り12か月となる中で「大きな懸念」はないと強調。バッハ会長も、大会準備が間に合うと「非常に自信を持っている」と話した。(c)AFP/Cyril TOUAUX, Déborah CLAUDE