【7月27日 AFP】イタリア上院は26日、ソ連の独裁者ヨシフ・スターリン(Joseph Stalin)政権下の1930年代にウクライナで起きた大飢饉(ききん)「ホロドモール(Holodomor、ウクライナ語で飢饉による殺害)」について、「ジェノサイド(集団殺害)」と認定した。

 決議は賛成130、反対0、棄権4で可決された。下院外交委員会も今年2月、同様の決議案を承認している。

 ウクライナのドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相は、「X」にブランド変更中のツイッター(Twitter)に「本当にありがとう」と投稿し、謝意を示した。

 また「この重要な一歩は歴史に正義を取り戻すとともに、数百万人もの犠牲者に敬意を表し、未来の世代にジェノサイドの罪について警告するものだ」とつづった。

 ウクライナでは1932~33年、スターリンが推進した集団農業化の下、穀物などの食料が徴収され、数百万人が餓死した。ウクライナとしては、スターリン政権が農民を一掃する目的で計画的に行ったジェノサイドとの認識を示している。(c)AFP