【7月26日 CNS】液体チタンシルバーの昊鉑(Hyper)GTのラインオフによって、中国で、2000万台目の新エネルギー車(NEV)が広州汽車集団(Guangzhou Automobile Group)のNEVブランド、広汽埃安(GAC Aion)で誕生した。これは中国の新エネルギー車の基幹核心技術、スマート製造、およびメガマーケットの利点を示しており、中国が自動車大国から自動車強国への移行を加速していることを示している。

 新エネルギー車は、世界の自動車産業の構造転換・高度化とグリーン発展の主要な方向となっている。第18回党大会以来、中国は新エネルギー車の国家戦略を確立し、2020年および2035年の産業発展計画を立案し、国務院が産業発展のトップダウン設計・推進メカニズムの構築を承認した。各省庁は70以上の支援政策を立ち上げ、地方自治体も独自の関連政策を策定した。産業企業はイノベーションのスピードを加速させ、中国の新エネルギー車産業の発展における世界的な競争優位性を築いてきている。

 現在、中国の新エネルギー車の生産販売規模は、8年にわたり連続で世界一の地位を維持している。同時に、完全な構造と有機的な協力を持つ新エネルギー車産業体系を確立し、新エネルギー車と関連産業の相互融合、共生協力、共同発展、ウィン・ウィンの新たな局面を形成している。中国における新エネルギー車は、今年の1~5月に生産台数300万5000台、販売台数294万台に達し、いずれも前年比で45.1%と46.8%の成長を達成した。

 新エネルギー車の推進により、中国の自動車産業は新たなトレンドを示している。今年の1~5月に、中国の自主ブランド乗用車の国内市場シェアは53.1%に達し、外資ブランドを上回った。業界予測によると、今年の中国の自動車輸出は400万台を突破し、世界最大の輸出国になると予想されている。

 中国自動車工業協会(CAAM)のデータによると、中国は、1995年に初めて新エネルギー車が誕生してから、1000万台という最初の躍進まで27年もかかった。しかし、その後の1000万台から2000万台目のラインオフまでには、わずか1年半しかかからなかった。これらの数字の変化は、中国での新エネルギー車の急速な台頭を示し、中国自動車産業の高品質な発展の軌跡を描き出している。

 中国工業・情報化部の辛国斌(Xin Guobin)副部長は、中国の新エネルギー車産業は一定の進展を遂げているものの、基幹核心技術の供給不足、全面的な市場化の発展の不均衡や不十分、さらなるサポートの必要性といった課題がまだ残っており、関係者が共同で取り組んで解決していく必要があると述べた。(c)CNS-経済日報/JCM/AFPBB News