【7月26日 AFP】ボクシング、WBC、WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチが25日、東京の有明アリーナ(Ariake Arena)で行われ、挑戦者の「モンスター」井上尚弥(Naoya Inoue)は8回TKOで王者スティーブン・フルトン(Stephen Fulton、米国)に勝利し、同級初戦で二つのベルトを手に入れた。

 フルトンも粘り強さを見せ、何発かクリーンなパンチをヒットさせて対抗したが、井上がニックネームに違わない強さを見せた。8回に強烈な右ストレートからの左フックでダウンを奪うと、立ち上がったフルトンにさらに連打を浴びせてコーナーへ追い込んだところで、レフェリーが試合をストップした。

 井上はすでにライトフライ級、スーパーフライ級、バンタム級でベルトを獲得しており、これで4階級制覇を達成。戦績を25戦無敗(22KO)としてフルトンを王座から追い落とし、残るスーパーバンタム級王者はマーロン・タパレス(Marlon Tapales、フィリピン)一人となった。

 大歓声を浴びせる有明アリーナのファンに向かって、井上は「このスーパーバンタム級で、まだまだ強い姿を見せられると思う」と話し、「僕が持っているベルトは2本。スーパーバンタム級で4団体を統一したい」と意気込んだ。(c)AFP/Tomohiro OSAKI