字幕:聴覚障害者と健常者が一緒に生演奏「体感」 米NYでコンサート
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【7月25日 AFP】米ニューヨークのリンカーンセンター(Lincoln Center)で今月22日、聴覚に障害がある人もない人も一緒に楽しむことができる屋外コンサートが開催された。
コンサート会場では、聴覚に問題がある人もない人も共に触覚スーツやブレスレットなどのウェアラブルデバイスを装着し、生演奏を「体感」した。
ウェアラブルデバイスを提供するNot Impossible Labs社によるプロジェクト「Music: Not Impossible」では、振動によって音が装着者の皮膚に直接伝わる。
プロジェクト担当者は「聴覚障害者のコミュニティーにインスパイアされ、一緒にデザインした。ただ、プロジェクトを進めていく中で、これが特定の人に向けたものではないということに気が付いた。つながりや体験を共有し、これまでは共有できなかった人々を結びつけるものとなった」と話した。
また今回のウェアラブルデバイスを最初に試した一人であり、聴覚に障害のある劇伴作曲家は「長い道のりを歩んできただけにすごく興奮した。(中略)よりフレキシブルな対応が可能となり、技術面でも音の強弱や幅広いトーンなど、より詳細に再現できている」と語った。(c)AFP