ベネチア国際映画祭、オープニング作品変更 ハリウッドのスト影響
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【7月23日 AFP】8月30日に始まる第80回ベネチア国際映画祭(Venice International Film Festival)のオープニング作品が、ハリウッドのストライキのあおりで変更が決まった。主催者が21日、発表した。
オープニングは予定されていたルカ・グァダニーノ監督『Challengers(原題)』に代わり、エドアルド・デ・アンジェリス監督の『Comandante(原題)』が上映される。
俳優のゼンデイヤ(Zendaya)主演の『Challengers』について、主催者は「製作サイドの判断により映画祭に出品されないことが決まった」とし、ストが影響したことを認めた。
今月、ハリウッド俳優らが加入する全米映画俳優組合(SAG)がストに突入し、先にスト入りしていた脚本家組合(WGA)と共に「同時スト」を63年ぶりに決行することとなった。業界は事実上、機能不全に陥っている。
組合は、ストリーミングが主流の時代に合わせた報酬の見直しを要求。AIが業界に与えるリスクについても言及している。
デ・アンジェリス監督の『Comandante』は、第2次世界大戦中の実話を基にした作品で、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(Pierfrancesco Favino)が出演。デ・アンジェリス監督は、2016年の映画『切り離せないふたり(Indivisibili)』などを手掛けている。(c)AFP