【7月23日 AFP】サッカーフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)は、プレシーズンの日本・韓国ツアーに向けたメンバーから外れたことで、今後の去就がいっそう不透明になっている。

 PSGはエムバペが外れた理由を明かしていないが、選手本人は以前からクラブとの契約を延長する意思はないと話している。そのため今回の一件で、エムバペがスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に加入するのではないかとのうわさが加速している。

 チームメートたちがアジアへ飛ぶ中で、22日のエムバペはリザーブチームとトレーニングすると、練習後は施設の外でファンとの記念撮影に笑顔で応じ、1人の若いファンが「残ってキリアン!」と叫ぶ中で写真やユニホームにサインをした。

 フランスの全国プロサッカー選手連合(UNFP)は、エムバペをツアーメンバーから外したPSGの行動を非難し、「従業員にプレッシャーをかける」べきではないと警告すると、「こうした選手も他のプロと同じ労働条件を享受すべきだ」と主張した。

 PSGは、エムバペとレアルがすでに2024年6月の移籍で合意し、そのタイミングなら移籍金なしで獲得できるレアルが、巨額のボーナスを約束していると確信している。

 エムバペは昨年も、当時の契約が切れるタイミングでレアルに移籍することが確実視されていたが、PSGとの契約を延長した。そのときはエムバペを逃したレアルだが、今回は獲得レースをリードするとみられる。(c)AFP/Emmanuel BARRANGUET