【7⽉22⽇ Peopleʼs Daily】このほど開催された国連(UN)第8回科学技術革新フォーラムでは、パプアニューギニアで農業を営む女性のコロラマさんが科学技術による貧困削減の経験を世界に紹介した。

 コロラマさんは「中国・国連:平和と発展基金菌草技術プロジェクト」の受益者だ。中国のキノコ専門家により訓練を受け、次には村で25人を雇った。大部分は女性で、毎週200キロのキノコを生産して地元の業者に売っている。皆が現金収入を得て、新しい家を建てたり、車を買ったりした。コロラマさんはさらに、中国の専門家と協力して周囲の10村の延べ1500人以上に訓練を施した。地域住民の収入が増え、栄養不良者の率も70%から55%に低下したという。

 コロラマさんの運命を変えたのは「菌草」だった。木材ではなく草を使ってキノコを栽培する技術だ。そのことで、キノコ栽培の難点だった木材確保が必要なくなった。この技術は100か国以上に採用されている。

 国家菌草工程技術研究センターの関係者によると、過去20年以上にわたり、コロラマさんのような女性に多く出会ってきた。民族大虐殺で夫を亡くしたルワンダの女性、失業中のレソトの若い女性、フィジーの障害者女性などだ。しかし彼女らの多くは菌草の技術を学んだ後、企業家や科学者、技術者になった。

 現地政府が貧困層を支援していることは珍しくないが、問題は「魚を与えても、一時的に飢えをしのぐことができるだけ」という現実だ。問題を真に解決するには「魚を捕る方法」を教えねばならない。菌草の技術の取得はまさに、問題を真に解決する。キノコを栽培して収入を増やした女性らは、子を学校に入れたり、村で雑貨店を開いたり、車を買って人を雇って運送業を営んだりと、自分と家族の運命を一変させた。

 国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」は17の具体的目標を含む。うち「ジェンダー平等」など13の目標に、菌草の技術は貢献できる。菌草技術は多くの発展途上国で女性の地位を高め、さらには地域社会の生産力と経済の活力を高めている

 南米では、ブラジル農業科学アカデミーのニーナ・オレド教授が最初に菌草技術に取り組んだ。オレド教授は1995年に中国で菌草技術の研修を受け、その後は南米で菌草技術の現地化の研究と普及活動に従事した。オレド教授の研修を受けた人は2000人以上に達した。オレド教授はまた、中国語教材の「菌草技術」をポルトガル語に翻訳してブラジルで出版した。

 菌草事業の発展は全人類に幸福をもたらす。中国から全世界に持続可能な発展への道の一つがもたらされた。女性は菌草の事業の発展を支えるために欠かせない力だ。今後はさらに多くの「彼女」が、菌草によって素晴らしい夢を実現するに違いない。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News