【7⽉21⽇ Peopleʼs Daily】中国・江蘇省(Jiangsu)南京市(Nanjing)江北新区には「巨大な木の建物」がある。床面積2400平方メートルの江北新区人材マンション社区サービスセンターだ。

 保温性が高い木製建材などを全面採用したので、建物内は冬は暖かく夏は涼しい。空調の使用が少ないなどで、建物のエネルギー需要は従来型の建物の70%で、年間約31万6000キロワット時の節電が実現した。二酸化炭素換算で年間約274.4トンの排出が削減されるとの計算がある。

 しかも、屋上に敷設された計1800平方メートルの太陽光発電パネルによる総設備容量は345キロワットで、年間発電量は27万キロワット時に達する見込みだ。余剰電力をマンションに供給することで、年間累計5000台以上の電気自動車を充電している。江蘇省では現在、他の場所でも同様の超低エネルギー消費グリーン建築物が建設されている。

 江蘇省無錫市(Wuxi)のバス運転手の陳太洲(Chen Taizhou)さんは午前8時に無錫中央駅を出発した。終着地点までは約5キロで、計10か所の交差点を通過する。陳さんによると、以前は渋滞がひどくてどの交差点でも信号待ちをした。しかし昨年9月から変化に気付いた。交差点は青信号の場合が増え、赤信号でも待ち時間が短くなった。

 変化の理由は、無錫市がIoT(モノのインターネット)技術を使った、環境負荷が少ない移動手段のバスを優先する試みを推進していることだ。

 陳さんが運転する電動バスは、屋根のアンテナで正確な測位を行い、データをリアルタイムで発信している。無錫市工業情報化局の関係責任者によると、同市ではバス3路線でコネクテッドカー技術を利用した優先通行を実現した。バス優先が実施されている30か所余りの交差点ではバスの平均停車回数が1.03回減少し、交差点通過の平均所要時間が従来の36.1%に相当する54秒短縮された。

 江蘇省では無錫市、蘇州市(Suzhou)、宿遷市(Suqian)などでコネクテッドカー技術によるバスの優先通行が実現した。信号待ちが減ったことで、バスを利用しようという人びとの積極性も高まったという。

 園芸用機器を製造する常州(Changzhou)格力博集団(Globe Group)の工場の屋根には太陽光発電パネルが敷き詰められている。同工場はさらに資源の回収や循環利用のメカニズムも確立し、エネルギー使用構造の最適化を推進している。

 格力博集団の荘建清(Zhuang Jianqing)高級副総裁によると、同社は政府の支援を受けて、無人作業場2か所の建設、生産ライン50本の自動化改造、ロボット240台の導入、水循環処理システムの導入など、生産現場のグリーン化改造を行った。環境負荷の大幅低減と同時に、生産能力が5倍になったという。

 江蘇省は数年来、従来型産業のグリーン化改造を加速している。省として、資源消費が少なく環境汚染が少ないグリーン工場の建設を支援することで、グリーン製造業の発展を推進している。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News