【7月20日 AFP】米国家安全保障会議(NSC)のアダム・ホッジ(Adam Hodge)報道官は19日、ロシアが黒海(Black Sea)で民間船舶を攻撃し、ウクライナ軍に責任をなすりつけることを検討していると明らかにした。

 同氏はAFPに対し、新たに機密解除された情報によれば、ロシア軍はウクライナの穀物施設に対する攻撃を拡大し、民間船舶も標的に含める可能性があると語った。

 さらに、ロシア軍が同日、「ウクライナの機雷とされるもの」を発見・破壊したとする動画を公開したことを指摘。「(同時に)ロシアがウクライナへの入港路に機雷を増設したとの情報をつかんでいる。これは黒海の民間船舶に対する攻撃を正当化し、その責任をウクライナになすりつけるための組織的な試みだとわれわれは考えている」と述べた。

 ロシア国防省は、黒海経由でウクライナの港へ向かう船舶は今後、すべて軍事物資を運搬している可能性があるものとみなし、そうした船舶が船籍を登録している旗国は「ウクライナ側として紛争に関与しているとみなす」と表明している。(c)AFP