【7月19日 AFP】ロシア南部チェチェン(Chechen)共和国のラムザン・カディロフ(Ramzan Kadyrov)首長のおい、イブラギム・ザクリエフ(Ibragim Zakriev)氏(32)が仏食品・飲料大手ダノン(Danone)のロシア子会社トップに起用された。

 ザクリエフ氏はチェチェンの副首相および農相を兼任している。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は16日、ダノンとデンマークのビール大手カールスバーグ(Carlsberg)のロシア子会社について、政府が管理下に置くことを定めた大統領令に署名した。

 2022年のウクライナ侵攻開始以来、西側企業1000社以上がロシアから撤退。ダノンも昨年10月、同社の主軸である乳製品および植物由来製品事業のロシアでの経営権を譲渡し、乳幼児期栄養部門を残して撤退する方針を表明していた。

 カディロフ首長はウクライナ侵攻を強く支持し、自らの私兵団やチェチェン人部隊をロシア正規軍へ送り込んでいる。(c)AFP