サッカー女子W杯、AFPが注目する5人のスター選手
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【7月18日 AFP】20日に開幕を迎える女子サッカーW杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)では、世界トップレベルの選手がプレーする。その中でAFPは、5人の注目選手を選んだ。
■アレクシア・プテラス(Alexia Putellas、スペイン)
29歳の攻撃的MFプテラスは、世界最高の女子選手とみなされている。過去2年は世界最優秀選手賞「バロンドール(Ballon d'Or)」女子部門で受賞を果たし、今年2月にはひざのけがでシーズンの半分を棒に振りながらも2年連続で国際サッカー連盟(FIFA)が選出する年間最優秀選手に選出された。
FCバルセロナ(FC Barcelona)で活躍するプテラスは、スペイン代表では史上初となる100キャップを記録した。しかし、昨年7月の欧州選手権(UEFA Women's Euro 2022)は欠場となり、その創造性とゴールを欠いたチームは、最終的に優勝を飾ったイングランドに準々決勝で敗れた。
■サム・カー(Sam Kerr、オーストラリア)
共催国オーストラリアがW杯で勝ち進むには、チェルシー(Chelsea)でプレーするカーがエンジンを全開にする必要がある。
29歳で代表チームの主将を務めるカーは15歳で代表デビューを果たし、120試合以上に出場して2試合に1試合の割り合いでゴールを決めている。前回のフランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)では5得点を挙げた。
チェルシーでも同様に数字を残しており、22‐23シーズンは38試合で29ゴールを記録している。
■ミーガン・ラピノー(Megan Rapinoe、米国)
女子サッカー界で最も知名度の高い選手として、もはや紹介は不要だろう。
米国代表として199試合に出場し、63ゴール77アシストを記録。W杯では2度優勝している。
今季限りでの引退を表明したラピノーは、38歳となり衰えつつあるが、カジュアルなファンにとっては女子サッカーの顔であり続ける。同性愛を公表しており、性的少数者の権利擁護など、ピッチ外でもスポーツにとどまらないさまざまな問題に声を上げている。
■キーラ・ウォルシュ(Keira Walsh、イングランド)
W杯初制覇を目指すイングランドは、主力選手数人が負傷離脱して打撃を受けており、MFウォルシュへの負担が増している。
昨年9月のマンチェスター・シティ(Manchester City)からバルセロナへの移籍では、女子選手としては世界最高額となる40万ポンド(約7250万円)が支払われた。
パスや試合を読む力、ボール奪取の能力で、ウォルシュは昨夏の欧州選手権優勝に貢献した。
■アーダ・ヘーゲルベルグ(Ada Hegerberg、ノルウェー)
2018年に初代女子バロンドールを受賞したヘーゲルベルグは、オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)でプレーしているストライカー。
ノルウェー代表としては、2017年に母国のサッカー連盟による男女不平等の待遇に懸念を示し、招集を拒否。昨年代表に復帰した。
けがに悩まされることも多いが、好調時は世界最高の選手の一人で、リヨンでは出場試合数よりも得点数が多い。女子欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Women's Champions League)では歴代最多の59得点を記録している。(c)AFP