【7月18日 AFP】サッカー女子オーストラリア代表は17日、国際サッカー連盟(FIFA)に対して男女代表チーム間の賃金格差の是正を求めるとともに、女子サッカーを「可能な限り大きく」すべく、より多くの国が団体協約を結ぶよう訴えた。

 女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)開幕を前にマチルダス(Matildas、女子豪代表の愛称)は、世界的に女子代表チームの給与条件が平等でないことをビデオメッセージで強調した。

 20日に開幕するW杯について「736人のサッカー選手が最高峰の舞台で自国を代表する栄誉を手にする」とした上で、「しかし、多くの選手はいまだに団体交渉する基本的な権利を否定されている」と続けた。

「団体交渉のおかげで私たち(豪代表)は、サッカールーズ(Socceroos、男子豪代表の愛称)と同じ条件の確約を手にした」としつつ、「FIFAが女子に対して男子の4分の1の賞金しか与えていない」ことを一つの例外として挙げた。

 初めて32か国が参戦する今年の女子W杯の賞金総額は1億5200万ドル(約210億円)で、これは前回フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)の3倍となっているが、昨年の男子W杯カタール大会(2022 World Cup)の賞金総額4億4000万ドル(約610億円)と比較すると、見劣りする。

 FIFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は昨年、FIFAが女子サッカーに10億ドル(約1385億円)を投資していると話し、次回の男女W杯で賞金を同等にすることが「野望」だと述べている。(c)AFP