プーチン氏、クリミア橋攻撃に「当然報復」
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【7月18日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は17日、ロシア支配下のクリミア(Crimea)半島とロシア本土を結ぶクリミア橋(Crimean Bridge)が攻撃されたのを受け、報復すると表明した。ロシア当局は、ウクライナの攻撃によって民間人の夫婦が死亡し、その子どもが負傷したとしている。
ロシア当局は、17日未明に水上ドローン2隻に橋が攻撃されたとして、ウクライナ当局を非難している。
プーチン氏は国営テレビで「新たなテロ攻撃」だと断じ、「当然ながらわが国は報復する。国防省が適切な案を策定している」と述べた。
一方で、「軍事的な観点からは無意味な犯罪」だと強調。クリミア橋については「かなり前から」軍用の輸送ルートから外されていると指摘した。
AFPの取材に応じたウクライナの情報筋は、橋を攻撃したのはウクライナ海軍と保安局(SBU)だとしている。
ウクライナへの侵攻開始以降、クリミアへの民間航空便は運休している。ロシア人観光客は通常、車で橋を渡っているが、攻撃を受けて橋は通行止めになっている。
ロシア当局は17日、クリミア滞在中のロシア人観光客に対し、400キロ超の道のりをロシア軍支配地域を経由する陸路で帰国するよう勧告。
国営テレビは、占領下のウクライナ南東部メリトポリ(Melitopol)からマリウポリ(Mariupol)を経由し、ロシア南部ロストフナドヌー(Rostov-on-Don)に至るルートを紹介した。(c)AFP