【7月17日 AFP】ロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)が先月、武装蜂起に失敗して以降、ロシア軍の高官3人が姿を消し、失脚や戦死のうわさも流れている。

■「休養」

 ワグネルの反乱後、公に姿を見せていないロシア軍高官の一人がロシア航空宇宙軍のトップで、ウクライナ侵攻の総司令官も一時務めたセルゲイ・スロビキン(Sergey Surovikin)上級大将(56)だ。

 その冷酷な戦術から「ハルマゲドン将軍」の異名を持つ他、シリアへの介入を指揮したことから「シリアの虐殺者」とも呼ばれている。

 ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏と親しく、ワグネルに賛同していたともみられている。

 最後に姿を見せたのは極めて異例とされる動画メッセージで、プリゴジン氏に反乱をやめるよう呼び掛けていた。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は米情報機関を引用し、スロビキン氏がプリゴジン氏の計画を事前に知っていて、当局に拘束された可能性があると報じている。

 ロシア議会下院国防委員会のアンドレイ・カルタポロフ(Andrei Kartapolov)委員長は先週、スロビキン氏は現在「休養中だ」と述べた。