【7月16日 AFP】(更新)テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)は16日、車いすの部男子シングルス決勝が行われ、大会第1シードの小田凱人(Tokito Oda)は6-4、6-2で第2シードのアルフィー・ヒューエット(Alfie Hewett、英国)を下し、優勝を果たした。

 17歳69日での優勝はウィンブルドンの男子シングルス種目で最年少で、女子を含めても1997年大会を16歳で制したマルチナ・ヒンギス(Martina Hingis、スイス)に次ぐ記録となった。

 小田は試合後のインタビューで「信じられない。このコートでここまでの素晴らしい応援をしてもらえるとは思っていなかった。夢の中にいるような気分。本当にうれしい」と喜んだ。

 さらに、「アルフィーと彼のサポートチームにも感謝したい。地元の選手を相手に、このような状況でプレーすることは簡単ではない。彼は最も強い選手の一人。何度も対戦してきたが、本当にタフな相手だ」とヒューエットをたたえつつ、「自分はまだ17歳。シャンパンを開けたいところだけど、それは無理だから、チームと一緒に炭酸水でも飲もうかと思う」とジョークを飛ばした。

 先月の全仏オープン(French Open 2023)に続く優勝で、四大大会(グランドスラム)は2勝目。全仏オープンでの優勝は、男子では全種目におけるグランドスラム最年少記録で、大会後には最年少で世界ランキング1位に浮上していた。(c)AFP