【7月19日 Xinhua News】知的財産情報の検索・分析サービスを手掛けるシンガポール企業パットスナップ傘下のイノベーション研究センターは12日、「2023年世界車載電池イノベーション力座標報告書」を発表し、中国はすでに車載電池分野で最大の技術保有国とターゲット市場国となり、世界の特許出願の約74%を占めていると明らかにした。

 車載電池関連特許を出願したことのある国は世界に94カ国・地域あり、中国、日本、米国、ドイツ、韓国の5カ国が上から順に主要な技術保有国となっている。中国は08年に世界一の技術保有国に躍進し、30%前後の年平均成長率を保っている。

 電池セルの技術変遷をみると、リチウムイオン電池のイノベーションは勢いを増し、ナトリウムイオン電池の発展も加速期に突入した。特に21世紀に入って以降、リチウムイオン電池技術の発展は「指数関数的」な成長を示し、他の技術路線を大きく引き離している。

 パットスナップはまた、世界で過去1年にイノベーション力が最も突出していた車載電池企業として、「2023年の車載電池イノベーションの主要企業上位50社」を発表した。国別では、中国が20社、日本が17社それぞれランクインし、合わせて全体の70%を超えた。企業タイプ別では、完成車メーカーが半数に迫る24社と、電池メーカーの16社を大きく上回った。(c)Xinhua News/AFPBB News