東京五輪金メダリストがプロデビュー、大差の判定勝ちで初戦飾る
発信地:ロサンゼルス/米国
このニュースをシェア
【7月16日 AFP】東京五輪のボクシング男子ライト級で金メダルを獲得したキューバのアンディ・クルス(Andy Cruz)が15日、プロデビュー戦に臨み、判定3-0の見事な勝利でプロキャリアをスタートさせた。
米ミシガン州デトロイト(Detroit)のメソニック・テンプル(Masonic Temple)で、経験豊富なフアン・カルロス・ブルゴス(Juan Carlos Burgos、メキシコ)と対戦したクルスは、最終10回まで鋭い動きを保ち、アマ時代にライト級を席巻したスピードとフットワークを見せつけた。採点はジャッジ2人が100-90、1人が98-92を付け、クルスが世界戦に2度挑戦したこともあるブルゴスからプロ初勝利を飾った。
対するブルゴスはこれで35勝9敗となったが、過去には一度もKO負けがなく、クルスのプロモーターを務めるエディー・ハーン(Eddie Hearn)氏もKO勝ちは難しいと予想していたという。それよりもハーン氏は、クルスがプロ初戦で10回の「しっかりとしたラウンド」の経験を積んだことを喜び、ライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」に対して「最も印象的だったのは、彼が試合を通じて非常にアグレッシブだった点だと思う」と話した。
クルスは東京五輪の金メダルに加え、世界選手権(AIBA World Boxing Championships)で3度の優勝を果たしている。ハーン氏は「まだ課題はあるが、今夜は美しいスタートを切れた」と評価した。(c)AFP