【7月15日 AFP】15日に行われるテニスのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)女子シングルス決勝で、チュニジア出身のオンス・ジャバー(Ons Jabeur)はアフリカ系・アラブ系女子では初の四大大会(グランドスラム)制覇に向けて3度目の正直を狙う。

 世界ランキング6位のジャバーは昨年、ウィンブルドン決勝でエレナ・ルバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)に敗れた後、全米オープン(US Open Tennis Championships 2023)決勝でも同1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)に屈して準優勝に終わっており、今年のウィンブルドン決勝ではもう一つ上の成績を目指している。

 ジャバーは4回戦で元大会女王のペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)、準々決勝で第3シードのルバキナ、そして準決勝では第2シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)を退けて決勝までたどり着き、ウィンブルドンでトップ10選手3人に勝利するという2012年大会のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)以来の快挙を成し遂げた。

 こうした快進撃とともに、今回のグランドスラム頂上決戦では前の2回と違ってマルケタ・ボンドロウソバ(Marketa Vondrousova、チェコ)という格下が相手で、大方の予想では勝つと思われているジャバーだが、決勝ではボールから目を離すわけにはいかないと警戒している。

「決勝は決勝で、相手がグランドスラム王者であろうとそうでなかろうと、とても難しい試合になると思う」とし、「どちらが勝ってもおかしくない。より感情を制御できて、よりコートでの準備ができている方が、その試合で必ず勝てる」と語った。

 28歳のジャバーは今年、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)2回戦と、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2023)3回戦の2度にわたってボンドロウソバと対戦し、いずれも敗れている。

 一方、世界42位のボンドロウソバは、2018年大会で当時181位のセレーナが成し遂げたのに次いで史上2番目に低いランキング、およびノーシードでは60年ぶりのウィンブルドン決勝進出を果たした。2022年はけがでシーズンの大半を棒に振っていたが、今回の好成績で次週はトップ20に返り咲くことが決まっている。

 今大会は2回戦で第12シードのベロニカ・クデルメトワ(Veronika Kudermetova)、3回戦で第20シードのドナ・ヴェキッチ(Donna Vekic、クロアチア)、4回戦で第32シードのマリー・ボウスコバ(Marie Bouzkova、チェコ)を倒した後、準々決勝では第4シードのジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)を相手に最終セットは1-4の劣勢から勝利を収め、シード選手4人を立て続けに倒した。

 さらに、準決勝では観客の声援を受けたウクライナ出身のエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina)にストレート勝ちで快勝。優勝すれば、チェコの女子選手ではマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)とクビトバ以来のウィンブルドン女王となり、ノーシードの女子選手としては史上9人目のグランドスラム覇者となる。(c)AFP