【7月15日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)は14日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は6-3、6-3、6-3で第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)を一蹴した。16日に行われるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)との決勝に向けては「恐れている場合じゃない」と話し、勝利への確信を示した。

 現在20歳のアルカラスは、2006年のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)以来となる年少記録でウィンブルドンの決勝に到達した。一方のジョコビッチは、自身9回目のウィンブルドン決勝で男子歴代1位に並ぶ通算8度目の大会制覇と、男女を通じて歴代最多タイ記録となる四大大会(グランドスラム)通算24勝目に王手をかけた。

 6月の全仏オープン(French Open 2023)では、ジョコビッチが準決勝でアルカラスに勝利した。アルカラスはその試合中にけいれんを起こしており、その原因はジョコビッチと対戦することによるストレスと緊張だったと後に認めていた。

 昨年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2023)制覇に続き、今度はウィンブルドン初制覇を目指すアルカラスは「ここで彼を倒せると信じている」と話し、「彼がレジェンドであることは誰もが知っている。本当に手ごわい相手だ。立ち向かっていくし、自分を信じている」と続けた。

「(ウィンブルドンの)センターコートでは、彼(ジョコビッチ)が2013年から負けていないのは知っているから、厳しい試合になるだろうが準備はできている」とも話したアルカラスは、「ノバクとの試合は特別なものになるだろう。恐れている場合じゃないし、疲れてもいられないんだ」と意気込んだ。

 グランドスラム決勝の舞台は、ジョコビッチにとってはこれが通算35回目で、アルカラスにとってはわずか2回目となる。(c)AFP/Dave JAMES