【7月15日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)は14日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-3、6-4、7-6(7-4)で第8シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)を圧倒し、四大大会(グランドスラム)では男女を通じて歴代単独1位となる通算35回目の決勝進出を果たした。

 36歳のジョコビッチは「準決勝は常に激闘になる。スコアはコートでの実際の戦いを反映していない。すさまじい接戦だった」と試合を振り返った。また、ラリーの途中で大声を上げ、主審から1ポイントを剥奪された場面については「あれが試合の流れを変えたかもしれない。あのコールでナーバスになったが、どうにか立て直せた」と語った。

 16日の決勝では、世界ランキング1位のカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)と激突する。ウィンブルドンでは5大会連続にして自身9度目の決勝進出となり、大会5連覇とともに、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と並ぶ男子最多8度目の大会制覇に王手をかけた。

 通算35回目のグランドスラム決勝は、米国女子の伝説的選手であるクリス・エバート(Chris Evert)を抜いて歴代単独1位となったが、グランドスラムのシングルスで通算23勝目を達成している今、さらなる大きな目標としてマーガレット・コート(Margaret Court)氏と並ぶ歴代最多記録の同24勝目も見据えている。

 また、今季はすでに全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)と全仏オープン(French Open 2023)を制しており、今大会と8月の全米オープン(US Open Tennis Championships 2023)を制すれば、年間グランドスラム達成となる。(c)AFP/Steven GRIFFITHS