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【07月14日 KOREA WAVE】韓国で6月の消費者物価指数が1年9カ月ぶりに2%台に下がり、ラーメンなどの価格が小幅ながら下がった。だが、実感として物価は依然として高い。特に成人男女7割が「物価上昇でデート費用が負担になる」と答えるなど、恋愛にも微妙な影を落としている。

「デートするのにラーメンばかり食べるわけにはいかないじゃないですか」。ソウル市西大門区(ソデムング)に住む会社員3年目のイ・ユファンさん(32)はこう自嘲した。基本的なデートコースである映画4万ウォン(1ウォン=約0.11円)、食事4万ウォン、コーヒー1万ウォンだけでも10万ウォンが飛ぶ。「学生でもないのに恋人と食事しながら値札を見る自分が情けない」と嘆いた。

新型コロナウイルス禍と不況で給料が上がらない中、物価高騰でデート費用が一層大きな負担になっている。

銅雀(トンジャク)区に住む男性(35)は「最近、彼女と写真館で交際3周年の記念写真を撮った。20万ウォンだと聞いてびっくりした」という。月給は5万ウォンほど上がったが「値上げは天井知らず。こういう状況で恋愛をするのが正しいのかよく分からない」とため息をついた。

結婚情報会社カヨンが25~39歳の未婚の男女各500人にアンケートしたところ、物価上昇に伴うデート費用が「負担になる」と答えたのは74.8%。内訳は「食事」(72.5%)▽「宿泊費」(44.4%)▽「カフェ・デザート費」(42.1%)――など。デート1回で男女が支出する平均費用は約8万ウォンにもなった。

食事代がデートで最も負担になる背景には外食の値上がりがある。先月の消費者物価指数が2.7%下がったとはいっても外食物価は6.3%上昇した。特にデートコースとしてSNSで話題の店の価格は強気の設定だ。

恋愛して1年になる男性(31)は「初めて彼女と会った時、SNSに出てくる雰囲気の良いおいしい店を探し回ったが、今では負担だ。彼女と長く付き合うため、この問題について一緒に考えてみる必要がある」と話した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News