【7月14日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は13日、2024年パリ五輪の招待状について、計203の国と地域の国内オリンピック委員会(NOC)へ今月26日に発送する予定であることを明らかにした。しかし、現時点でそのリストにロシアとベラルーシは含まれていない。

 IOCは今後の五輪参加国について「適切な時期に、完全な裁量において、これまでの五輪予選の結果にとらわれることなく判断を下していく」とした上で、「資格のあるNOCへの招待状は、2023年7月26日に発送される。さまざまな理由から、ロシアとベラルーシおよび現在資格停止中のグアテマラは除外される」と説明した。

 昨年2月にロシアがウクライナに侵攻して以降、ロシアとその同盟国であるベラルーシのアスリートは、複数の競技で参加禁止の処分に直面している。戦争が2年目に突入している中、IOCは各競技連盟に対し、両国の選手を中立の立場で国際大会に参加させるよう勧告している。

 ロシアとベラルーシの参加が認められた大会ではウクライナ選手のボイコットにつながっているほか、両国の資格復帰に関しては依然として激しい議論が続いている。パリ五輪の開幕まで約1年と迫る中、各国際競技連盟はこの問題をめぐる足並みがそろっていない。(c)AFP