【7月13日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)は12日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)は6-4、1-6、4-6、7-6(7-4)、6-1でクリストファー・ユーバンクス(Christopher Eubanks、米国)を下し、自身初のウィンブルドン4強入りを果たした。

 メドベージェフはウイナーの数ではユーバンクスの74本に対して52本と下回ったが、アンフォーストエラーを相手の55本に対してわずか13本に抑え、フルセットの熱戦を制した。

 準決勝では、世界ランキング1位で全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)覇者のカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)と対戦する。

 メドベージェフは「簡単なショットを1本でも許してしまったらピンチになる」とアルカラスのパワーを警戒し、1本の「恐ろしい」ショットで試合を決められかねないとコメント。それでも、「キャリアを通して多くの素晴らしい選手たちと戦い、何度も勝ってきた。自分のベストを発揮できれば、チャンスはあるはずだ」と語り、アルカラスを上回る経験を生かしたいとした。

 両者は2021年のウィンブルドン2回戦でも対戦し、そのときはメドベージェフが7ゲームしか落とさずに勝利しているが、アルカラスは当時まだ18歳だった。

 一方、4回戦で世界ランキング5位のステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)を破って勝ち上がってきたユーバンクスは、男子で史上3人目となる初出場での4強入りはならなかったが、次週発表の世界ランクでは現在の43位から30位近くまで浮上することが確定している。(c)AFP/Dave JAMES