広西チワン族自治区のスマート病院探訪記
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【7⽉13⽇ Peopleʼs Daily】李芳芳(Li Fangfang)さんが中国・広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)にある柳州市(Liuzhou)労働者病院で受診するのは初めてだ。しかし院内で迷うことはなかった。「30メートル直進してください。心臓血管内科はあなたの右側にあります」――携帯電話で病院のミニプログラムを起動して、音声案内に従って移動すればよかったからだ。
「最近、胸が苦しいのですけど、原因は分かりません」――。診察室に入った李さんは夏萌(Xia Meng)医師に訴えた。夏医師は初診患者の李さんの古い検査画像を次々に見た。柳州市労働者病院は4月1日に、市が構築した「クラウド映像」プラットフォームに接続した。そのことで、受診者が柳州市内の病院で行った検査結果やカルテ情報がすべて利用可能になったからだ。
夏医師は李さんに薬を処方して、携帯を使って料金を支払ってから薬局に行くよう指示した。薬局に来た李さんの前には2台の薬配布機があった。病院薬学部の石業隊(Shi Yedui)副主任は「料金を支払うと、医師の処方箋が自動的に送られてきます。受診者の情報が入ったバーコードを表示し、それをスキャンすれば薬を受け取れます」と説明した。
李さんは帰宅後も、文字や画像、あるいは動画によって医師に相談できる。やはり病院のミニプログラムを通してだ。医師への相談は無料だ。
柳州市労働者病院外来診療部2階の検査科では、受診QRコードをスキャンすると、バーコードが付けられた空の採血管が自動的に出て来る。採血が完了すれば、血液が入った採血管をベルトコンベヤーに乗せる。検査項目はたいてい複数あるので、血液は検査項目別の容器に自動的に分けられる。これらの自動化により採血時間は平均で40~50%短縮された。
手術も自動化した。午後7時、外科の呉東波(Wu Dongbo)主任医師は手術ロボットを操作して腫瘍切除手術を行っていた。手術台の上で動いているのはロボットアームで、執刀医は患者から5メートルほど離れた台で操縦する。
麻酔科の張延卓(Zhang Yanzhuo)主任医師は「映像は最大で40倍に拡大できます。視界が鮮明なので、より自信を持ってメスを入れられます」と説明した。ロボットは手術時間も大幅に短縮するという。
麻酔科手術室の廖麗雯(Liao Liwen)副看護師長によると、患者の家族はミニプログラムを通じて手術の進行を同時に追跡できる。手術室は入院棟とネットでつながっており、患者を担当する科は手術の状況をいち早く把握できる。
柳州市労働者病院はこのほか、中型箱物流スマート伝送システムを薬品や検体、消耗品などの受け渡しに用いている。箱の到着時間は平均でわずか6分だ。この物流システムは稼働開始以来、累計45万箱以上、1日平均で485箱を輸送して、運搬効率を大幅に向上させた。
黄海欣(Huang Haixin)院長は「将来は、人工知能(AI)やクラウドコンピューティングなどの技術をより活用して、臨床・科学研究・運営などのビッグデータを構築し、患者さんにより良質で効率的、便利な医療サービスを提供したいです」と語った。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News