【7月16日 CGTN Japanese】中国が初めて自主開発したフルフライトシミュレーター(FFS)ビジュアルシステムがこのほど南部の広東省(Guangdong)珠海市(Zhuhai)で公開されました。

 中国では、すべての民間航空機のパイロットは、極端な天候や緊急事態への対応力向上のために、そのキャリア中において1000時間以上のシミュレーション訓練が義務付けられています。パイロットたちが訓練を受ける場所が、実際の飛行中のさまざまな場面を模擬体験できるフルフライトシミュレーターです。基本的には模擬コクピット、モーションシステム(動揺感覚を疑似的に再現するシステム)、ビジュアルシステム、コンピュータシステム、インストラクターコンソールの5つのパートから成っています。そのうち、ビジュアルシステムは飛行中の視界を再現するもので、実際の視界に近いほど、訓練の効果も高まるということです。

 今回発表されたビジュアルシステムは中国が自主開発したゲームエンジンやバーチャル画像表示技術に基づいており、広さ2000平方キロの都市ならわずか半日、一つの空港なら3日間で「構築」(データによって再現)することができます。デジタルアイテムの制作効率はこれまでの30倍以上に、多角形の生成とレンダリング能力は100倍以上に上昇しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News