【7月10日 Xinhua News】中国自動車最大手の上海汽車集団はこのほど、欧州に海外工場を建設する計画を発表した。同社の余德(よ・とく)総裁助理(補佐)兼国際事業部総経理が工場の建設地は選定中だとした上で「欧州市場での販売台数が昨年、10万台を突破した。輸出規模の拡大に伴い、現地工場の建設に踏み切ることにした」と説明した。

 余氏によると、今年は海外販売台数が120万台を超え、欧州市場が海外市場として初めて20万台の大台に乗る見通し。車種別では、80カ国以上で販売される世界市場向けの人気モデル「MG MULAN」が15万台を超えると見ており「年内に世界市場向けの新モデルも発売する予定だ」と語った。

 中国の自動車輸出はここ数年、急増しており、今年は日本を抜いて世界最大の自動車輸出国になると予想されている。同社の昨年の海外販売は前年比45・9%増の101万7千台で、7年連続で国内自動車メーカーの首位を維持。今年上半期(1~6月)は前年同期比40・0%増の53万台に上っている。

 同社は米シリコンバレーと英ロンドン、イスラエル・テルアビブに研究開発・イノベーションセンター、ロンドンとドイツ・ミュンヘン、東京にデザインセンターを置くほか、タイとインドネシア、インド、パキスタンに生産拠点とノックダウン(KD)工場を持っている。(c)Xinhua News/AFPBB News