【7月9日 AFP】ロシア外務省は8日、米国がウクライナにクラスター弾供与を決めたことについて、「苦し紛れの行為」だと述べ、特別軍事作戦に何ら影響はないと主張した。

 外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官は声明で、「これは苦し紛れの行為であり、大々的にうたわれているウクライナの反転攻勢が不調であるということの裏返しに他ならない」と述べた。

 また「米国とウクライナは、生じ得る重大な結果を考慮せずにこの『奇跡の兵器』投入を決めたが、われわれの特別軍事作戦には何ら影響を及ぼさない」と指摘した。

 供与の決定については「強い反ロシア姿勢」を表しているとし、その目的がウクライナ紛争をできるだけ長引かせることにあるとした。

 さらに、クラスター弾の使用について、責任ある使用にとどめるとしたウクライナ側からの確約については「何の価値もない」としている。

 ロシアはウクライナに対してクラスター弾を使っているが、世界では広く使用が禁止されている。(c)AFP