【7月8日 AFP】米国は7日、ウクライナにクラスター弾を初めて供与すると発表した。ウクライナ軍はロシア軍に対する反転攻勢で、厳しい戦いを強いられている。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は米CNNに対し、「非常に難しい」決断だったが、ウクライナ軍には「弾薬が不足している」と語った。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はツイッター(Twitter)で直ちに謝意を表し、「ウクライナの防衛能力の強化により、わが国の領土を奪還し、平和に近づくための新たな手段が得られる」と述べた。

 不発弾がもたらす危険性について、人権団体は激しく非難しているが、米政府はウクライナ政府から、人口密集地では使用しないなど、民間人へのリスクを最小限に抑える確約を得たとしている。

 米国防総省のコリン・カール(Colin Kahl)次官は、米国が供与するクラスター弾の「不発弾発生率」は2.35%以下だが、ロシアがウクライナで使用しているクラスター弾の不発率は30~40%だと主張している。(c)AFP