G60イノベーション回廊、9都市が協働して先端技術の開発と実用化
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【7⽉15⽇ Peopleʼs Daily】上海市(Shanghai)松江区石湖蕩鎮はかつて、面積44平方キロの農村地帯だった。しかし現在では先進的な工場が次々に建設されている。大変化をもたらしたのはG60イノベーション回廊の建設だった。
G60とは、上海市松江区(Songjian)と雲南省(Yunnan)昆明市(Kunming)を結ぶ高速道路の略称だ。松江区は2016年5月、「G60イノベーション回廊」という、G60高速道路沿線に沿ってイノベーション型の先進製造業を集める構想を打ち出した。回廊の範囲は拡大し、上海市に加えてG60沿線の浙江省(Zhejiang)の嘉興市(Jiaxing)、杭州市(Hangzhou)、湖州市(Huzhou)、金華市(Jinhua)、江蘇省(Jiangsu)蘇州市(Suzhou)、安徽省(Anhui)の合肥市(Hefei)、蕪湖市(Wuhu)、宣城市(Xuancheng)の計9都市が参加することになった。
啓迪控股(Tusholding)は2016年に松江区内で企業パークの運営を始めた。当初は7万平方メートルで入居企業は少なかったが「G60イノベーション回廊」構想が打ち出されると入居企業は増えた。パークは繰り返し拡大され、現在の面積は37万平方メートルを超え、入居企業は500社を超えた。
企業数が増加しているだけでなく、プロジェクトの質も進化中だ。上海脳科学・脳研究センターはこの地で、霊長類のクローンサルの研究を通じて、新型脳スマートシステム、スマートアンドロイドロボットの開発を進めている。騰訊(テンセント、Tencent)も松江区内に実験室を開設した。
G60イノベーション回廊では、科学技術系企業が共同で、中核的技術の難関突破を目指している。扱う分野はクローンサル、量子通信、人工太陽、大型シリコンウエハーなどで、初歩的な技術の革新の成果が出始めている。
G60イノベーション回廊の建設は、明確なビジョンを持っている。まず、中国の物づくりを「創造」と融合させることだ。次に産業と都市の発展を融合させること。さらには、地域ごとの縦割りではなく、9都市が協働して発展するモデルの構築だ。すでに、開発の成果を販売するオークションも実施されている。
G60イノベーション回廊については、事業の推進に特化した専任グループと連席会議や合同事務室が設立された。9都市から派遣された職員が松江区で共に作業を行い、協働発展を効果的に推進している。このことで、地域ごとの産業分業がより明確になり、協力がよりスムーズになった。
杭州市の胥偉華(Xu Weihua)副市長によると、G60イノベーション回廊により、浙江大学(Zhejiang University)などの大学は江蘇省蘇州市、浙江省嘉興市、金華市、安徽省合肥市などの都市と共同で、「夢小鎮滬杭革新センター」などのイノベーションのためのハイレベルなプラットフォームを構築した。
G60イノベーション回廊合同事務室の副主任を務める松江区イノベーション発展弁公室の郭淑晴(Guo Shuqing)主任は「技術の価値を最大化し、市場を通じて流動させることは、われわれの重要な目標です」と説明した。参加9都市は、革新の成果の実用化を加速させ、壁を破って革新要素を流動させることを目的に歩調を合わせているという。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News