【7⽉9⽇ Peopleʼs Daily】中国ではスポーツシーンが大きく変化しつつある。デジタル技術が続々と投入されているからだ。例えば広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)海珠区(Haizhu)の洲頭咀公園ではこのほど、エアロバイクや筋力を鍛える機器など10種以上を備えた施設が出来上がった。利用の際には携帯電話でQRコードをスキャンするだけで、消費カロリーや心拍数などのデータをその場で見ることができる。同施設を利用中の女性は、「運動の成果がすぐに分かるのでやる気が出ます」と話した。

 中国では健康を意識して体を鍛える人が増えている。各地の当局は、住民の要望に応えるために、フィットネス施設の建設や質の向上に取り組んでいる。大きな流れの一つが最新の科学技術を応用した「スマート施設」の建設だ。

 一方で、上海市内のある大学では、ロボットがずらりと並んで選手に向けて球をはじく。球の落下地点や速度は変化する。「対戦」する選手らは次々に繰り出される球を一心不乱にはじき返す。選手の一人は「練習用ロボットはカッコいいし、僕の技術面の不足を鍛えてくれます」と話した。

 その他にも、中国の女子バレーボールチームが使うサーブマシンはボールのスピードを変えることなどで選手らに弱点を克服させる。中国のテコンドーチームのトレーニングマシンは、筋肉の瞬発力と耐乳酸能力を高めることで、トレーニングの質を向上させた。

 業界側は、自宅でスポーツができる機材の開発にも力を入れている。「2023中国国際スポーツ用品博覧会」では、多くのフィットネス企業がデジタル技術を駆使した家庭用製品を提供した。例えば、福建省(Fujian)厦門任和運動器材が出展した筋肉トレーニングマシンは、独自のデジタルアルゴリズムによって、トレーニングの全過程の力度のデータ化を実現した。小型化も実現した。同社関係者によると「従来のパワーフィットネス機器は大きすぎて、家庭で使うには不向きだった」と説明した。同社のこの製品ならば、一人で持ち運ぶことも可能で、使い終わってから収納することもしやすいという。

 北京体育大学(Beijing Sport University)中国運動および健康研究院の劉卉(Liu Hui)執行院長は、「人工知能(AI)などの先進技術を利用して選手の動作技術分析を行なって、中国の陸上投てき種目やスピードスケートの選手の技術を飛躍的に向上させて、東京五輪や北京冬季五輪などの国際大会で優れた成績を収めることを支援してきた」と説明した。

 中国の「全民フィットネス計画(2021〜2025年)」は、スポーツ産業がデジタル技術導入を推進することを提唱している。業界関係者からは、「科学技術を活用してスポーツ業界のメカニズムや発展方式、方式やツールなどを再構築することで、大衆のフィットネスレベルを効果的に向上させ、経済の新たな成長点を育成し、スポーツの公共サービスを向上させることができる」との声が出ている。デジタル技術が大衆スポーツと競技スポーツの全面的な発展を促している。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News