【7月6日 Xinhua News】ドイツ・ミュンヘンに本部を置く欧州特許庁(EPO)は4日、中国車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)の呉凱(Wu Kai)首席科学者と開発チームに2023年欧州発明者賞(非EPO諸国部門)を授与すると発表した。600人以上の候補者の中から選出した。

 EPOのホームページによると、呉氏とチームが開発したカバー付きのリチウムイオン電池は、カバーが一種のバリアとなり電気自動車(EV)の電池の爆発や発火のリスクを低減するとしている。

 呉氏は、先進的で安全な電池を搭載したEVについて、より多くの人々に持続可能なライフスタイルを提供し、世界のエネルギー転換に貢献すると指摘。全世界の若い発明家がより多く学び、実践し、質問するという理念を堅持し、人類の幸福のためにさらに多くの革新的な成果を生み出すことを願っていると述べた。

 同賞は欧州で最も著名な革新賞の一つで、EPOが2006年に発起して設立された。時代が直面する最大の課題について解決案を提示する個人とチームに対して贈られる。(c)Xinhua News/AFPBB News