【7月5日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)は4日、男子シングルス1回戦が行われ、世界ランク1位で大会第1シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は6-0、6-2、7-5でジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy、フランス)を下し、初優勝へ向けて好発進を切った。

 アルカラスは前哨戦のシンチ選手権(2023 cinch Championships)で初のグラス(芝)コートのタイトルを獲得するなど好調で、すでに今季5勝を挙げている。この日も8度目の大会制覇を目指す前回王者ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)の対抗馬筆頭としての立ち位置をはっきりとさせる圧巻の内容だった。

 ジョコビッチとは決勝まで当たらないが、実現すれば4セットで敗れた先月の全仏オープン(French Open 2023)準決勝以来の再戦となる。全仏でのジョコビッチ戦の最後の2セットでは、プレッシャーを原因としたけいれんに苦しんだアルカラスだが、次は同じことは起こらないと自信を見せている。

「けいれんを起こした大きな理由は、ノバクと四大大会(グランドスラム)の準決勝で対戦するという緊張感だった」と明かしたアルカラスは「経験は非常に大きいと思う。次にノバクと戦うときに向けて、あの試合で多くのことを学んだ。今度は違う。全仏オープンのときよりもうまくプレッシャーに対応するつもりだ」とコメント。今大会の目標に「優勝」を掲げ、「自信はかなりある」と語った。

 2回戦ではアレクサンドレ・ミュラー(Alexandre Muller)とアルトゥール・リンデルクネシュ(Arthur Rinderknech)のフランス勢対決の勝者と対戦する。(c)AFP/Steven GRIFFITHS