【7⽉6⽇ Peopleʼs Daily】ドラゴンボートレースは中国の旧暦5月5日の端午節の最も代表的な風習の一つだ。

 中国の広東省(Guangdong)では、ドラゴンボートレースが最も影響力のある伝統文化イベントの一つだ。さらに湖北省(Hubei)以南の中国南部のほとんどの地域では、ドラゴンボートレースが開催されている。中国北部でも条件を満たす川が流れる地域ではドラゴンボートレースが行われる。

 中南民族大学(South-Central University for Nationalities)民族学博物館の劉婷(Liu Ting)副研究館員によると、漢族のほかチワン族、ミャオ族、タイ族、ペー族、プイ族、トゥチャ族などの民族にもドラゴンボートの習慣がある。例えば、水かけ祭りの初日に行われるタイ族のドラゴンボートレースは、害悪を排除したと伝えられる英雄の岩洪窩(Yan Hongwo)を記念するとともに、素晴らしい生活を求める人びとの願いを込めて行われている。タイ族は象をトーテムとしているので、タイ族のドラゴンボートの竜頭には長い象牙がある。船尾は魚の尾のようであり、タイ族の人びとが大好きなワラビにも似ている。

 ドラゴンボートレースの起源として最も一般的な言い方は、愛国詩人の屈原(Qu Yuan)を記念するためというものだ。劉副研究館員によると、ドラゴンボートは近代になり「愛国」や「祖先を敬う」など、中華民族が共有する文化の象徴になった。人びとがドラゴンボートをこいで屈原を記念するのは、屈原の愛国主義を受け継ぎ発揚することにほかならない。また、ドラゴンボートレースは性格や身体の条件などがそれぞれ異なる20人余りが参加する競技であり、勝つためにはメンバー同士が互いの違いを寛容に認めつつ団結協力せねばならない。つまり、ドラゴンボートレースは中華民族の団結や協力、粘り強く奮闘する民族精神を体現している。

 華僑や華人が世界各地に渡ったことで、多くの国でドラゴンボート熱が高まった。ドラゴンボートレースが持つ、協力を重んじスピードを追求し、テクニックと策略で相手に勝つことを目指して「団結して奮闘する」という特徴は、世界共通のスポーツ精神とも合致する。

 華僑や華人は海外でのドラゴンボート文化の普及に重要な役割を果たしており、彼らは自発的にドラゴンボートのチームやクラブ、協会を結成してドラゴンボートレースを開催している。今では、米国のほぼすべての州でドラゴンボートレースが開催されており、地元政府はレースを助成している。オーストラリアのシドニー市政府は毎年、ドラゴンボートレースを開催して中国の春節(旧正月、Lunar New Year)を祝っている。その他、英国や日本などでも多くの愛好家がドラゴンボートレースを楽しんでいる。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News