ウクライナ東部の町に残る住民1700人 砲弾におびえる日々
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■「なぜ平和じゃないのか」
同じく町に残ったビタリー・ゼミンさん(63)は、地下室で懐中電灯の明かりを頼りにカバ、カメ、サルなど、木彫りのオブジェを作っている。
「手を動かしていると余計なことを考えないで済む。人のことやウクライナのこと、なぜ平和じゃないのかとつい考えてしまうから」
住民にとって憩いの場となっているのは、地下のシェルターで、ボランティアが食事や温かい飲み物を用意している。Wi-Fiやテレビを使用したり、電子機器を充電したりもできる。
AFPの取材班が訪れた際には、25人ほどの住民がシェルターにいた。多くはヘッドホンを装着し、スマートフォンやタブレット端末を使っていた。
つるが1本しかない眼鏡をかけて戦局についてのニュースを見ていた元工場作業員のパベルさん(65)は、ここにいる時だけはリラックスできると語る。
「地下のシェルターは安全。明かりもあるし、インターネットもある。自室にいるときは、砲撃がいつあるのかと不安になる。まるでロシアンルーレットのようだ」 (c)AFP/Florent Vergnes and Anna Malpas
