【7月2日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が1日、テニス界がサウジアラビアと大会の開催契約を結ぶのであれば、競技の「完全性と伝統」が尊重される必要があると話した。

 サウジアラビアは、人権問題を覆い隠す「スポーツウオッシング」だとの批判がある中で、サッカーやゴルフ、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)などさまざまなスポーツに投資。その中で今度はテニスのツアーを主催する男子プロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)に照準を定めている。

 これについてジョコビッチは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)を前にした会見で、「世界規模の個人スポーツであるテニスは、見方としてはゴルフに一番近いと思う」と見解を示し、「その例から、良い部分も悪い部分も含めてたくさんのことが学べるし、もしそうした方向に進むのであれば、このスポーツの完全性と伝統、歴史を守りつつ、適切に成長していけるような取り引きをまとめられるはずだ」と述べた。

 女子ではシーズン最終戦のWTAファイナルズ(WTA Finals)のサウジ開催が取り沙汰されており、ATPのアンドレア・ガウデンツィ(Andrea Gaudenzi)会長も、サウジの政府系基金「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」と「前向き」な話し合いをしていると明かしてレジェンドから批判を浴びた。

 これまでサウジでのエキシビション出場を断ってきた元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)も、ツアーの公式戦が開催された場合は「別の難しい問題」になると認め、「残念ながら、今は多くのスポーツがそういうふうになっているようだ」とコメントした。

 女子世界1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)は、「どれがうわさで、どれがそうでないかを見極めるのは難しい」としつつ、「WTAが決めた場所でプレーする心づもりはできている」と話した。(c)AFP/Dave JAMES