【7月1日 AFP】フランスで17歳の少年が警察官に射殺された事件への抗議デモが3夜連続で行われ、デモ隊の一部が暴徒化している件をめぐり、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は6月30日、子どもたちを暴動に参加させないよう保護者に呼び掛けるとともに、暴力的なテレビゲームに「依存」し、模倣している若者もいると主張した。

 マクロン氏は安全保障と危機管理に関する会議を開催した後、抗議デモでの拘束者の約3分の1は「若いか、幼い」と指摘。

「彼らを自宅にとどめておくのは保護者の責任だ」「保護者の代わりをするのは国の仕事ではない」と訴えた。

 さらに、ソーシャルメディア運営会社に対し、暴動に関連する「最もデリケートな」コンテンツの削除を求め、テレビゲームが暴動を助長していると主張した。

 マクロン氏は「スナップチャット(Snapchat)やティックトック(TikTok)などが暴力的な集会が組織される場となっているが、暴力を模倣することで現実を見失う若者もいる」「自分が依存しているテレビゲームを街頭で体験している気になっている若者もいるのではないか」と述べた。

 警察官労働組合は、拘束された中には「14歳と15歳」が非常に多いと強調している。(c)AFP