【6月30日 CGTN Japanese】中国動物園協会のウェブサイトによると、中国とフランスのジャイアントパンダ協力研究協定の定めに基づき、新型コロナウイルス感染症のために帰国できない状態だったフランスにいるジャイアントパンダの赤ちゃんの円夢(ユアンメン)が7月25日に中国の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地に戻ることになりました。中仏双方は円夢を順調に戻すための作業を共同で行っています。この円夢という名は中国語で、「夢がかなう」という意味です。

 円夢はボーバル動物園の飼育員と獣医に付き添われて、中国国際航空の専用機で帰国します。飛行時間は約12時間の予定です。円夢は2017年8月4日に誕生し、フランスで初めて生まれたオスのジャイアントパンダとなりました。両親は2012年にフランスに来た円仔(ユエンザイ)と歓歓(ホアンホアン)です。

 フランスのマクロン大統領夫人のブリジットさんは、円夢が間もなく中国に戻るということを知り、わざわざ動物園に来て別れを告げました。個人としての訪問でしたが、動物園の責任者に付き添われて、屋外で活動している円夢を「とても長い時間」にわたって眺めて記念撮影をしました。ブリジットさんは、動物から多くを学ぶことができると述べ、絶滅危惧種の保護は地球の生物の均衡を保つ上で極めて重要だと強調して、円夢との別れを改めて惜しみました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News