中国、世界一流のグリーンスマート港湾の構築に注力
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【7⽉5⽇ Peopleʼs Daily】中国・河北省(Hebei)の黄驊港に付設する「蓮園」の池で使われている水は、浄化された石炭汚染水だ。池ではコイが泳ぎ、水鳥が飛来する。この「蓮園」はかつて、港のごみ置き場だった。
黄驊港の石炭取り扱い量は年間約2億トンに達する。しかし港とその周辺で炭塵(たんじん)が空を覆う光景は見られない。長年にわたり、炭塵抑制技術や水資源利用、スマート生産の実現に力を入れてきた成果だ。
国能黄驊港務公司生産3部の副責任者である許寧(Xu Ning)氏によると、同社は石炭運搬時の炭塵飛散を抑制する本格的なシステムを自主開発した。ベルトコンベア洗浄装置や汚水処理などを導入することで、炭塵抑制率は98%に達した。
黄驊港とその周辺の土壌には塩類やアルカリ成分が多いので、淡水は極めて貴重だ。環境保護対策を講じた結果、淡水使用量は大幅に増えた。そのため、船が運んでくるバラスト水の再利用や、汚染水の浄化に力を入れた。今では業務用淡水の9割以上を自給し、淡水の使用コストの削減は年間1900万元(約3億7854万円)以上になった。
黄驊港は唯一の事例ではない。中国では各港がスマートエネルギー利用や汚染防止などの多様な手段により「生態オアシス」への華麗な変身を実現しつつある。
同じく河北省にある石炭中継の重要港である国投曹妃甸港もグリーン発展に力を入れている。同港のヤードには、40万トンの石炭を保管できる巨大倉庫がある。この倉庫を使用することで炭塵の飛散を防止できる。この倉庫とヤードでの散水を組み合わせることにより、静態時の炭塵抑止率は99%以上に達した。
国投曹妃甸港では炭塵防止をさらに徹底するために、ヤード周囲での巨大な防風・防塵ネットの設置を進めている。完成時には、現状と比較して炭塵飛散量を80%以上削減し、周辺5キロ範囲内の石炭炭塵の環境への影響を70%以上減少させられるという。
天津(Tianjin)港北疆港区C区スマートコンテナふ頭では、12台の自動ガントリークレーンが世界から来た巨大船からコンテナを効率的に積み下ろししている。92台のスマート水平輸送ロボットが往来し、42台の自動コンテナクレーンがさまざまな動きをしている。人の姿は見えない。ふ頭の北側では風力発電機2基が潮風を受けて穏やかに回転しており、ふ頭に電力を絶え間なく送っている。
同ふ頭は蓄電装置も組み合わせて風力発電や太陽光発電などのグリーン発電を100%使用する世界初の「ゼロカーボンふ頭」だ。天津港第二コンテナ公司の孫彪(Sun Biao)副社長によると、同ふ頭は5G、北斗ナビゲーションシステム、人工知能を大規模に導入して作業自動化の「完全版」を実現した。
孫副部長は同ふ頭について、世界のコンテナふ頭に向けてスマート化や効率化、低炭素発展のための参考になる「中国の方策」を提供したと説明した。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News