【7⽉4⽇ Peopleʼs Daily】中国・上海市では2022年、金融業による付加価値が約8627億元(約17兆円)で、域内総生産に占める割合は19.3%に達した。

 上海は世界でも金融商品が最も充実している都市の一つだ。ざっと並べても通貨、株式、債券、先物、手形、外貨、金、保険、信託などがある。上海金融市場における2022年の取引額は前年比16.8%増の2932兆9800億元(約5京8435兆円)で、伸び率は前年を6.4ポイント上回った。

 技術系ベンチャー企業にとって資本市場への参入は成長の鍵だ。上海証券取引所に設置された技術系ベンチャー企業に門戸を開く科創板(科学技術イノベーションボード)では、5月末時点で上場企業が528社に達した。科創板の上場企業は、累計8223億6000万元(約16兆3841億円)を調達した。

 一方で、資産運用は実体経済と金融資本をつなぐ懸け橋だ。上海市は2021年、2025年までにアジアの資産管理の重要ハブとなり、世界の資産管理中心都市の上位に入ることを目指す方針を打ち出した。

 上海の資産管理の発展はすでに初歩的な段階を達成した。各種資産の管理規模は全国の約4分の1で、うち公募ファンドと保険資産の管理は全国の3分の1で、特に権益類ファンドの規模は全国の約2分の1で、私募ファンドでも管理規模が中国一だ。

 現在までに、中国証券投資基金業協会が登録した外資私募証券投資基金管理業者38社のうち32社が上海に拠点を置いている。世界トップ20の資本管理機関のうち17社が上海で業務を展開している。

 上海は、国の方針である「カーボンピークアウト」と「カーボンニュートラル」に貢献すべく、国際グリーン金融ハブの構築を加速している。すでに形成されている金融市場としての強みを生かしての取り組みだ。例えば低炭素転換グリーン社債などが続々と発行されている。さらに上海証取180炭素効率指数、中証上海環交所(環境エネルギー取引所)のカーボンニュートラル指数など、一連の指数が創設された。2022年には上海浦東新区が第1陣の国家気候投融資の試行地区の許可を得た。

 上海の金融機関はグリーン金融の発展を後押しする専門チームを続々と設立している。上海の金融機関のグリーンローン残高は2022年12月末時点で、前年同期比39.4%増の8423億9000万元(約16兆7832億円)で、同期の各種ローンの伸び率を32ポイント上回った。

 中国共産党上海市委員会の関係責任者は、「上海は今後、グローバルな資源配分機能をさらに強化し、より国際競争力のある金融市場、機構、商品の構築を加速し、金融の実体経済へのサービス能力と効率の向上に力を入れ、科学技術・産業・金融の好循環の推進に努め、金融分野の改革開放を積極的かつ穏健に進めていき、競争力と魅力のある金融が発展する環境を造成し続ける」と述べた。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News