【6月29日 CGTN Japanese】カーボン・ピークアウトとカーボン・ニュートラルのいわゆる「ダブル・カーボン目標」を目指す中国初の政府と企業の協力による電力ダブル・カーボンセンターが27日、天津で正式に始業しました。

 同センターは政府、企業、研究機関のビッグデータを統合し、企業の生産能力、生産高、汚染物質の排出などに関するデータを集約して、それらに基づいて二酸化炭素の排出量を電力使用量に換算することを通じて「二酸化炭素の排出検査」や「企業の二酸化炭素排出削減コンサルティング」など七つの応用シーンを開発し、政府と企業の二酸化炭素排出管理にバトラーサービスを提供します。

 現在、製造業や卸売業、小売業、不働産など19の業種をカバーする2万社以上の企業が加入しています。

 中国国家電網有限会司天津電力発展部の王偉臣副主任はこのセンターについて、「政府、企業、産業界、学界と研究機関のための統合プラットフォームで、これを生かして各企業向けのエネルギー効率分析書と二酸化炭素排出削減の効率向上プランを作成し、企業のよりいっそうの低炭素化へのモデルチェンジを支援していく」と述べました。

 同センターには院士(アカデミー会員)、専門家による共同革新ワークステーションも設置されており、ダブル・カーボン分野の革新的成果の実用化、国際基準の策定、優秀な人材育成などの面でも積極的な役割を果たすと見込まれています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News