【6月29日 AFP】東アフリカのウガンダでこのほど、約40年前に絶滅したと考えられていたイヌ科の肉食動物「リカオン(学名Lycaon pictus)」が、北東部の国立公園で目撃された。野生生物庁(UWA)が28日、AFPに明らかにした。

 リカオンは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(Red List)で「危機(EN)」に指定されており、2020年時点の個体数は成獣で約6600匹と推定される。

 野生生物庁は書面で「ウガンダでは1980年代に絶滅したリカオンが26日、キデポ渓谷国立公園(Kidepo Valley National Park)のナルス(Narus)川周辺で2匹目撃された」と述べた。

 目撃したのは常駐のレンジャー隊員で、すぐに見失ったという。保護に向け追跡調査を実施するとしている。

 リカオンの毛色は赤、黒、茶、白、黄色などのまだら模様で、個体ごとに異なる。耳は丸くて大きい。家畜化されたイヌの前脚が5本指、後ろ脚が4本指であるのに対し、前脚・後ろ脚ともに4本指なのが特徴。(c)AFP