【6月28日 AFP】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏は27日、ロシアにとっての最大の脅威はウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)政権だと述べた。民間軍事会社ワグネル(Wagner)による反乱後初のコメント。

 ソーシャルメディアへの投稿で同氏は、「ロシアにとって、プーチン政権ほど大きな脅威はない」「プーチン政権は国にとってあまりにも危険だ。いつか来る(政権)崩壊ですら、内戦を引き起こす危険をはらんでいる」と書いた。

「プーチン(大統領)が始めた戦争がロシアを破壊し引き裂くかもしれないという指摘は、もはや大げさとは言えない」

 ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏が軍指導部打倒を目指して起こした今回の反乱は、ロシアにとって過去数十年で最大の政治危機だった。

「ロシア上空でロシアのヘリコプターを撃ち落とし、ロシアを内戦の瀬戸際に追いやったのは西側諸国や反体制派ではない。プーチン自身がしたことだ」

 ナワリヌイ氏はさらに、「権威を低下させ、混乱を招くのは民主主義や人権、議会によってではない。無秩序と弱い政府、混沌(こんとん)をつくるのはいつだって独裁者と権力の乱用だ」と皮肉交じりに書いた。(c)AFP