【6月28日 AFP】ロシアの治安部隊である国家親衛隊(ロスグバルディア)は27日、ロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)の反乱を受け、戦車や装甲車を配備する意向を示した。

 インタファクス(Interfax)通信によると、国家親衛隊のビクトル・ゾロトフ(Viktor Zolotov)隊長は「われわれには戦車も長射程の重火器もない。資金が調達できれば配備したい」と述べた。ゾロトフ氏は過去に、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の護衛を担当していた。

 国家親衛隊は、2016年に創設された大統領府(クレムリン、Kremlin)直属の部隊。治安維持などさまざまな任務を担当し、ウクライナ侵攻にも参加している。

 ワグネルは24日、南部の都市ロストフナドヌー(Rostov-on-Don)にある軍事施設を制圧、モスクワに向けて進軍した。ゾロトフ氏は、国家親衛隊はその際、全部隊をモスクワ近郊に集結させていたが、分散させていたら簡単に突破されていただろうと主張した。

 さらに、今回の反乱は「西側諸国の画策」によるものだと指摘したが、根拠は示さなかった。(c)AFP