【6⽉28⽇ Peopleʼs Daily】ねじは目立たないが、工業製品には欠かせない。最も汎用的な機械部品の一つとしてさまざまな工業分野で幅広く利用されていることから、ねじは「工業の米」とも呼ばれている。中国はまさに「工業の米」の生産大国だ。

 製造業のモデルチェンジと高度化に伴い、高強度、高性能、高精度、高付加価値のねじに対する需要が高まった。そしてねじ製造においてもデジタル技術、スマート製造がますます必要とされるようになった。

 デジタル化は企業管理の高度化を促進する。河北省(Hebei)邯鄲市(Handan)内のあるねじ製造企業は、ハイエンドデジタル化・グリーン化工程の構築に注力し、コスト上昇や製品の品質のばらつきなどの問題を解消した。浙江省(Zhejiang)寧波市(Ningbo)内のねじ製造企業にある高さ24メートル、敷地面積約4000平方メートルの立体倉庫では、出荷や棚卸などが自動化されている。仕分け用の箱一つをいっぱいにする時間は、30%短縮されて25分になった。

 湖南省(Hunan)のある新エネルギー科学技術企業の作業工程では、ロボットが人に取って代わった。生産ラインで秩序正しく作動する大量のロボットは、埋め込みねじの加工時間を70%短縮した。この企業は研究開発、設計、調達、計画と調整、生産作業、品質管理、保管、物流などの全プロセスをカバーするスマート製造システムや、細分化されたシリーズ製品を登場させる能力を獲得した。その結果、風力発電関連の埋め込みねじの市場シェアでは世界一を維持するようになった。

 インダストリアルインターネットの応用により、サプライチェーンの川上・川下の企業間の意思疎通が迅速化された。浙江省寧波市では、ねじ製造業界向けのインダストリアルインターネットプラットフォームが設立された。このことで、個別の企業が陥りがちだった「情報の孤島」の状況が打破された。インダストリアルインターネットは、データなどの生産要素の効率的な流動を促進し、企業が進める製品の革新、ビジネスモデルの革新、技術の革新を支援している。

 ねじ産業のモデルチェンジは、中国の伝統的な製造業の改革の縮図だ。その経験は、経済や社会のデジタル化によるモデル転換の大きな流れに順応して伝統的な業界が科学的かつ効率的にデジタル化によるモデル転換を展開することを推進することは、企業経営の活力を引き出し、新たな競争の強みを形成し、質の高い発展を実現するために極めて重要であることを示している。

 航空・宇宙、重大設備製造などのハイエンド産業の急速な発展に伴い、ねじのハイエンド市場の将来性も高まった。試練に直面した際にもチャンスをつかみイノベーションに励めば、激しい市場競争の中で足場を固め、優位に立つことができる。このことは、伝統産業がハイエンド化、スマート化、グリーン化していく典型的なパターンだ。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News