【6月25日 AFP】カナダ当局は24日、豪華客船タイタニック号(RMS Titanic)の残骸見学ツアーに向かった潜水艇が大西洋で水圧に押しつぶされ、5人が死亡した事故について、調査を開始した。

 潜水艇「タイタン(Titan)」は、カナダ最東部ニューファンドランド(Newfoundland)島セントジョンズ(St. John's)から貨物船「ポーラー・プリンス(Polar Prince)」でツアー現場まで運ばれ、18日に潜水していた。

 ポーラー・プリンスがカナダ船籍であることから、同国運輸安全委員会(TSB)が調査に着手。この日は同船に乗り込んで調査を行った。

 TSBのキャシー・フォックス(Kathy Fox)委員長はセントジョンズで記者団に対し、「われわれの任務は事故状況や原因を調べ、将来におけるこうした事故の防止やリスク低減に向け何が必要かを探ることにある」と説明。調査完了までには1年半~2年かかるとの見通しを示した。(c)AFP